10月25日(水)に、職員の防災意識と防災力向上を目的とした、法人全体としては8回目となる
「令和5年度 稚内市社会福祉事業団 自然災害時想定訓練」を行いました。
前回の訓練までは、「災害図上訓練DIG」という具体的な想定に基づいて、災害時のシミュレーションや対策を検討していましたが、今回は初めての「KJ法」という断片的な情報・発想を効率的に分析・整理し、新たなアイデアを得るための手法で訓練を行いました。
ユニット型特養:防災には様々なことが大切ですが、それにすべて結びついたのが職員でした。一番大切なのは職員であることに気づきました。
従来型特養:物の備えはもちろんですが災害時に避難を円滑に行い、安全な環境を確保するために防災知識を職員が蓄える必要があります。入居者と職員のメンタルケアも行える環境づくりが必要だと思いました。
養護:薬や食事が大切。養護老人ホーム富士見園では利用者さんにも動いてもらえるところが他施設と違うところです。地域とのつながりを強めることが今後の課題です。
北光園:備えるべきものが明確になりました。みんなが笑顔でいられる職場づくりや連携を大切にし、災害に備えます。
外部立会者の稚内市役所、稚内警察署・消防署、宗谷総合振興局の方々に講評をいただきました。
「グループの雰囲気がとてもよかった。設備も大切ですが、職員同士のコミュニケーションも大切。」
「様々な工夫がされている防災訓練であった。防災という難しいテーマでしたが意見がよく出ていた。」
「今日学んだことがもしもの時に心に余裕を持たせ、落ち着いた行動が出来ると思う。」
「職員さんがいないと利用者さんの命も助けられない。私も勉強になった。」
「決断し一歩踏み出すことが大切。今回出した意見はもう一度深く考えるべき。まずは自分の命を考えて、自分の命は1番じゃなく、0番として考えて。職員がいないと救えない命がある。」
参加した職員のみならず、今後もしもの時のために、一人ひとりが設備の使い方を知り、防災について理解・意識を高めるべきだと改めて考えさせられました。そして大切な命を守るために、まずは我々職員が自分自身の命を守るべきでもあることに気づいた研修となりました。